私は、自分自身がニキビで悩んでいた時、ニキビ治療のために根本から相談できる医師を探しました。しかし、どこに行っても同じような塗り薬と抗生剤が処方され、ライフスタイル、食生活など、なぜ今、そのような状態になったのかを詳しく聞いてくれる医師は見つかりませんでした。

自分自身では大きな悩みだけれどそれをどこへ相談すればいいわからない、その時に「じゃあ、自分がその医師になろう」と決意しました。肌荒れで外に出られない時期があったからこそ、人前で堂々と話せなかった時期があったからこそ、今、悩んでいる人の気持ちは痛いほど分かります。

私は、自分自身が経験した事には、経験した人にしか語れないことがあると思っています。どんな治療を勧める時も、その治療のどういった点が良くて、どういった点が悪いのか、必ず両方良いところも悪いところも、全て話すようにしています。自分自身が患者となった時を考え、フラットな関係でいられるように心掛けています。

そして、自分自身が食事を変え、生活習慣を見直し、根本から治療するのに年単位でした。食事、洗顔法、生活習慣、ありとあらゆる肌にいいことを続けました。

今では、「肌がキレイですね」と言っていただけるようになりました。

私自身含めて、良くない肌の状態だった女性が、笑顔になって帰ってくれることが私にとって一番の喜びです。

そんな思いを持って取り組んできたので、できるだけたくさんの方に正しい洗顔法や食事の話、睡眠の話など、肌にいいことを伝えたいと思い、本も出版させて頂きました。おかげさまで、雑誌やテレビ、ラジオなど、たくさんのお声がけを頂いています。これからも、私にできることを発信し続けていきたいと思っています。

それは、より多くの人にもっと健康な肌になってほしい、もっとキレイな肌になったほしいから。それは自分自身のためでもあり、家族のためでもあり、世界のためでもあるから。